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meme-管理No.420について
記録係:C.H
meme-管理No.420は画家オディロン・ルドンの作品から産まれたミーム生命体である。
初めて姿が確認されたのはU国#市内の#美術館。オディロン・ルドン作『目=気球』(1878)の飾られた壁の前で見つけられる。見た目は9〜10歳程度の子供、黒いケープを被り、頭上には大きな黒いシミがある。同上絵画を眺めていたところを発見される《画像1》。
その姿にまとまりはなく、見分けられる要素は頭上の黒いシミ、もしくはベレー帽のみ。発見時は上記姿だったが、別日に発見されたときは違う姿をしていた。
その見た目と物静かなところから最初は人間だと思われたが、第一発見者が見つけてから10数秒後に忽然と消え、翌日翌々日も同じ場所・同じ姿で発見、同程度の時間の後消失した。
機関に通報が入ったのは第一発見時から7日後。機関による観察の後■■若しくはmemeであると判断され、同日に機関への連行が完了した。
収容後、meme生命体との判断が下され、対話を開始。meme生命体としては極めて高い知能と自我を持つことが判明。U国の現地語で会話をし、会話が可能な程度(人間にして5〜6歳程度)の自我を所持していた。対話を行なう際の態度も極めて好意的で、自身より2倍近く体躯の大きい職員に対しても臆せず会話を行なっていた《画像2》。当初3日を予定していた精査は本memeからの好意的な協力により1日と6時間で終了。危険性はないと判断され、最低ランクのD棟に収容された。
その後の検査の結果、その体は80%が乾燥した絵の具、15%がオイルパステル、5%がその他の物質(大半が無機物)で構成されていることがわかった《画像3》。確認された構成物質の半分以上が故■■■■■■■■■の使用していた画材類と一致した為、故人の使っていた道具が意思を持ったケースであると推測される。
検査途中、室温25℃の部屋から気温32℃の屋外へ移動した際、掌や足の脛が溶け始め、高温状態の場所に長くいると肉体が保てないことも判明した。
収容の際、管理Noが420に決定。以下、最初に見つけられた個体をNo.420-origin若しくはNo.420-1と表記。
以降、同位体と思われる生命体が世界各地で発見、収容され、当meme生命体が「オディロン・ルドンの絵画作品を元に生み出されたmeme生命体」であると判明。現在までに■体■種類のNo.420が観測されている《画像4》
。
同種別個体の生命体も多数確認されており、現状人間や他動物への危害は無いとされ、No.420-■以降個別の収容は行われなくなる。個体数、種類共に今後も増え続ける模様。新種のみ発見され次第収容することで各地支部の方針は決定した。
以下、初回精査の際に行われた対話の録音記録を文章化したものである。
以下、現在確認されている個体の調査記録である。
収容の際の参考にすること。
画像1
画像2
画像3
画像4
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