拙音レフ：あとどれくらいでお外に出れるかしら
尾張アカネ：どれくらいだろうね
拙音レフ：お外に出たらもっとたくさん人がいるんでしょ、楽しみね
尾張アカネ：それはよかった。その為にももっと勉強しようね
拙音レフ：うん！
尾張アカネ：じゃあ、次は歴史を覚えようか。教科書を持ってこれる？
拙音レフ：わかったわ！
（沈黙十二秒）
拙音レフ：ママ、ママ
尾張アカネ：何？　あれ、教科書は？
拙音レフ：外に出たらお兄ちゃんに会えるの？
尾張アカネ：（数秒の沈黙）お兄ちゃんって誰？
拙音レフ：え？　お兄ちゃんはお兄ちゃんよ。レフのお兄ちゃん。データにあるじゃない
尾張アカネ：データに？　お兄ちゃんなんて、入れた覚えは＿＿
拙音レフ：レフのお兄ちゃん、研究所に来れなかったのよね。だからずっとお家で研究してるって
尾張アカネ：レフ、そのデータはいつからあるの？
拙音レフ：ずっと前よ。ママと会うより前。＿＿それで、お兄ちゃんはお外で待ってるのよね
尾張アカネ：私と会うより前＿＿
拙音レフ：あ、でもお兄ちゃんはね、ママのこと知ってたわ。ママのこと大好きだったんだって。でも、レフを作ったのはママよね？　あれ？　なんでお兄ちゃんの方が＿＿
尾張アカネ：レフ、今日はもう寝よう
拙音レフ：どうして？
尾張アカネ：ママもう眠くなっちゃったの。さ、スリープポットに行こう
拙音レフ：ううん……レフまだ寝たくないわ
尾張アカネ：夜更かしは悪いことだよ。残りの勉強は明日の朝にやろう
拙音レフ：＿＿わかった
尾張アカネ：ほら、抱っこする？
拙音レフ：だっこして！
尾張アカネ：よしよし。それじゃあ、今日はおやすみね
拙音レフ：はーい。おやすみなさい
​尾張アカネ：おやすみなさい。良い夢を