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meme-管理No.420対話記録

質問者:会話はできますか?
No.420-1:できます。お兄さんは誰ですか?
質問者:私は■■■です。
No.420-1:■■■さんですね。よろしくお願いします。僕は名前が思い出せないので、好きに呼んでください。
質問者:わかりました。ではAさんと呼ばせていただきます。
No.420-1:はい、こちらこそありがとうございます。お名前っていいですね。
質問者:とてもお喋りが上手ですね。どこで言語を習いましたか?
No.420-1:お父さんが喋っていたので覚えました。
質問や:お父さんは今何処にいますか?
(暫くNo.420-1が考え込む)
No.420-1:ごめんなさい。わかりません。探してるんです。
質問者:そうですか。__最後に出会ったのはいつ、何処ですか?
No.420-1:最後にあったのはパパ__あっ、お父さんのアトリエです。僕を描いた後、暫くそこにいました。でも、少しした後に僕がどこか行っちゃって、それからは会えてないです。
質問者:描いた、とは?
No.420-1:お父さんは僕を描いてくれたんです。お父さんが僕を描いてくれたから僕は此処にいるんです。
質問者:お父さん、とは画家でしたか?
No.420-1:はい。
質問者:名前はなんと言いましたか?
No.420-1:■■■■■■■■■です。
質問者:なるほど。私も知っている画家です。
No.420-1:本当ですか? 嬉しいなあ。僕、お父さんのこと大好きなんです。お父さんを知ってる方も大好きです。なので■■■さんも大好きになりました。
質問者:ありがとうございます。
No.420-1:最近はずっと誰とも話せないでいたので、今もすごく楽しいんです。■■■さんは好きなものとかありますか? 僕はお絵描きが好きです。
質問者:私も絵画鑑賞は好きです。__ところで、最近、というのは? それ以前は誰かと話していたんですか?
No.420-1:あの美術館で偶に話しかけてくれる人がいました。小さい男の子とか、おじいちゃんとか。でもこの間お兄さんたちに話しかけられるまでは__えっと、大体■■年? くらい、話しかけてもらえませんでした。見えなかったんでしょうか。
質問者:さあ__
No.420-1:■■■さんはこれからもいっぱいお話ししてくれますか?
質問者:ええ。しますよ。
No.420-1:やった! 嬉しいな。
質問者:暫く此方の施設で暮らすことになるでしょうから、私以外の人とも話せますよ。
No.420-1:本当ですか? どうしよう、久しぶりすぎて話したいことがたくさんあるんです。楽しみだなあ!
質問者:Aさん__は、食事はしますか? 好きなものを用意しますよ。
No.420-1:__食事? ってなんですか?
質問者:では、ご飯なら通じますか?
No.420-1:ご飯? お父さんは食べていたけど、僕は食べたことないです。面白いですか?
質問者:人はご飯を食べないと生きていけませんし、良いものを食べると幸せになります。
No.420-1:じゃあ僕も食べてみたいです。■■■さんが好きなご飯を一緒に食べたいです。
質問者:ではベーグルを用意しましょう。貴方の部屋の準備が出来次第、一緒に食べられるようにします。
No.420-1:えへへ、楽しみですね。
​質問者:今日の質問はこれくらいにしておきましょう。また別の検査の後、別の方と会話してもらいます。
No.420-1:わかりました。その人も優しい人ですか?
質問者:彼も良い人です。私が保証しましょう。
No.420-1:ありがとうございます。またお話ししましょうね。
質問者:はい。此方こそありがとうございました。


​  会話終了。収録日■/■ ■■:■:■。

会話時の状態:極めて友好的かつ自我が発達している。無邪気に笑いながら話していたのが印象的。

 

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